星の鏡 その1


こんばんは☆
新年モードもすっかり過ぎ去って、いよいよ水瓶座の季節に入って行きますね。
31日は皆既月食ですが、ちょっとお天気が宜しくない様子。
ここから春に向かって、また様々に動いて行くことでしょう。


今日は、鏡のお話です。


 
星の鏡
 
 
こちらは鏡作家さんにオーダーしていたオートクチュールの鏡です。
先日の、新月の日に届けていただきました。
 
 
このオーダーの経緯が、とても興味深いものだったのですね。
 
 
 
事の始まりは、9月の初旬だったでしょうか。
別の知人の方と別件でお会いしてお話をしていた際に、彼女がオーダーメイドで創ってもらったと言って
鏡を見せて下さったのです。
 
 
 
オーダーメイドの鏡。
 
 
そう聞いた途端に何かとても惹かれるものがありました。
彼女の話に拠ると、この作家さんの作る鏡は持ち主の魂を映し出すものだとか。
それはとても魔法めいたコンパクト鏡で、私も作りたい! と咄嗟に反応してしまったのでした。
そして彼女を通じて、鏡作家の方を紹介していただいたのでした。
 
 
しかし、連絡先を教えていただき、彼女からも作家さんに私のことをお伝えして下さったにも関わらず、
私は自宅の引越しがあったりサロンの仕事も回さなくてはいけないし、オーダーというと予算のことも気になったりで、
直ぐに連絡をすることもなく冬を迎えていました。
 
 
それが突然、鏡が気になり出したのが12月の半ばだったでしょうか。
普段お化粧をする時に使っている手鏡があるんですけど、それがもう古くなっていて、
突然、鏡をお仕立てしたい! と強烈に思ったのです。
 
 
噂によると、この作家さんの作る鏡は納期が半年や一年、いや、3年待つ人もいるのだとか。
それはもう鏡が ” 生まれる ”  タイミングなので、作家さん本人にも全く分からないものなのだそうでした。
 
 
だったら、取り敢えず申込みだけしよう。 年明けくらいに打ち合わせが出来れば良いかな・・・。
 
 
そんな気持ちで、ようやくメールを送ったのでした。
 
 
それなのに、驚いたことにその数時間後にお返事がありまして。
お返事が早いことにもビックリしたのですが、それ以上に驚いたのが、
 
 
” なんとなくですが、菫香さんの鏡のタイミングが満ちている気がします。
すぐにでも打ち合わせしたいのですが、〇〇日は空いてますか? ”  
 
 
と仰るのですね。 
 
 
半年待つって噂はどこへ???(笑)  と言う、驚きの展開。
そしてその2日後に、作家のAさんとアッと言う間に対面の機会をいただくことになったのでした。
紹介して下さった知人の方に事の経緯をお伝えすると、このスピード感に笑われてしまいました(笑)
 
 
 
 
待ち合わせは、御苑の反対側のホテルラウンジ。
いつもとは違う角度から眺めるタワーと御苑の景色ですが、実はここ、以前私達が大白船と呼んでいた、
ベガの宇宙船とのコンタクトに遭遇した場所です。
そんな場所で鏡の打ち合わせだなんて、何とも言えないものがありました。
 
 
 
作家のAさんとは出会って直ぐに打ち解けると、お互いの不思議な話、
マニアックなシャーマニックな話ですっかり盛り上がってしまいました。
 
 
私はお会いする前から気になっていたことを伺うと、やはりAさんは奈良の大神神社近隣の
古い鏡創りの一族とのご縁があるご様子。
 
 
大和朝廷の始まった土地での鏡創りだなんて、古代の祭祀と鏡の関係を思えばそれはとてもとても意味深なもの。
 
 
そして私も、あの三輪山で太陽神を祀っていた巫女の記憶があるものですから、
あの頃だって絶対鏡を使っていたに違いないし、それを思うと今こうしてまた三輪の系譜にご縁のある方から
鏡を迎えることになった流れに、何とも深いものを感じていました。
 
 
 
鏡話をしながらのクレープシュゼット♡
 
 
鏡は、本来とても霊的なものだったはずなのですね。
Aさんはとても良くそのことを調べて研究していらっしゃって、そんな鏡創りとしての姿勢は、
とてもとても、今世だけのものではない、きっと何度も何度も今までに鏡の作り手を経験していらっしゃったのだろうと。
 
 
私の手鏡もお見せしてみました。
それはもう20年ほどずっと使っているものなのですが、シャンプーのおまけについていた折り畳みタイプのもので、
蓋の部分はとっくに壊れて外れてしまっていたものです。
 
笑い話にお見せしたのですが、Aさんに言わせると、 ” いい鏡ですね~ !!! ”  と本気で褒めて下さる。
 
 
” この鏡ちゃん、とてもいい鏡ですよ。
結局こういう手に収まりのいいサイズと薄さがいいんですよね ”  
 
と、シャンプーのおまけの壊れた折り畳み鏡を、いとおしそうに、丁寧に大切に扱って下さるのです。
その姿勢、その視線に、私達がクリスタルに向ける愛や視線と全く同じものを感じました。
本当に鏡を愛していらっしゃるんだなぁと。
 
そして、
” こんないい子がいるのならオーダーを無理することもないですけど、どうしますか?” と。
 
 
私はもう、この20年来の手鏡をそろそろ処分して新しいものをと思っていたので、
こんなプラスチックの縁の壊れた鏡がこんな高評価をいただくものだとは思いもよらなかったのですね。
そこで、この手鏡さんはこれからもメンテナンスをして大切に使うことにして、
オーダーの鏡は全く違う用途としてお迎えするという運びになりました。
 
 
” もう8年も待ってもらっている人もいるんですけど、菫香さんはご自分で鏡が生まれるタイミングを計って
申込みしていらっしゃいましたね。
この手鏡ちゃんが、今回のオーダーを引き寄せたのかも知れませんよ。 ”  と仰るAさん。
 
 
いやはや、モノには本当に魂が宿るのですね・・・。
例えプラスチックの枝が壊れた鏡であっても。
 
 
” 自分は、鏡の御産婆さんだと思ってるんです。”  とAさん。
 
 
Aさんの言うオーダーとは、その人の眼の中心から内へと入り、一番深い深い部分まで降りて行ったところから救い上げて来たものがカタチになったものなのだそうです。
だからとてもシャーマニックな要素があり、またその人の魂そのものを顕すようなものになるのですね。
そして、生まれるタイミングは彼女にも分からない。
 
 
そんな鏡を手元に迎えたいと思い、また左程待たずして生まれるタイミング、臨月を迎えていると伺って、
私は一体、どうしてこの鏡を迎えて何をしたいのだろう? と、自分でもとても不思議でした。
ただ何か、とてもワクワクとしてしまって仕方がないという感じで。
 
 
 
その日の帰り道。
電車の中で、それは起こりました。
 
 
 
Aさんとたくさんおしゃべりして、エネルギーがかなり動いたのでしょう。
私は丁度電車で座れたのもあって、ウトウトと居眠りをしていたんです。
 
電車がどこかの駅で停まり、駅のブザーと共に人が出入りするワサワサとした雰囲気を感じます。
今どこかな?  と、半分寝ているような状態でボンヤリと目を開けたか開けないか・・・の時。
 
 
コツン!
 
 
 
と、何か小さなものが堕ちて来て頭にぶつかった感覚がありました。
 
 
ん?  と思って今度はちゃんと目を開けたんですけど、何もありません。
あれ? 今確かに何かが当たった・・・ 
 
 
 
あっ!!!!!!!!!!!!
 
 
鏡が堕ちて来た!!!!! 
 
 
 
咄嗟に、そう感じました。
 
 
私の鏡が物質化して現象界に顕れたんだ! と。
潜在的な世界から顕在的な世界へ、鏡が顕れたタイミングだったのでしょう。
 
 
これは本当に印象的で、とてもとても面白い経験でしたので、後ほど興奮してAさんにメールしてしまいました(笑)
 
 
 
そしてそれからピッタリ一月後の新月に、その日に産声を上げたばかりだという鏡ちゃんにご対面したのでした。
 
 
長くなりましたので続きはまた次回。
 
 
 
 
菫香
 
Sanctuary de Shinjyukugyoen
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